キーワード検索都内の売買情報青山原宿エリアの賃貸情報お問合わせHOME
リノベーションが暮らし方を変える 

  風土建築
Date: 2008-07-16 (Wed)
オーストラリアの建築家の展示会、グレン・マーカット展へ。
グレン・マーカットさんは、今までに500件近くのプロジェクトを
事務員さんなしで1人でお手がけで、
建築は、その地の気候や風土に
根ざしたものでなければいけない。という考えから
活動はオーストラリア国内のみ。。。
知らないところはやらない主義なのだそうです。
その図面は手描きで、詳細に指示が書き込まれ、
なんだか温かさが感じられるものでした。
写真で見るそれらの建築物は、
岩や樹木のように、いかにもずっと前からそこにあったように
その土地になじむ建築物のように見えました。
ある建物は、山、海抜1000メートルの家
ある建物は、目前が海、海抜3メートルの家
それぞれの土地と気候を活かした家。。。
たとえば東京なら、表参道なら、
どんな建物が風土を大切にした建物なのでしょう。。。

ホームへもどる
  間取り
Date: 2008-07-13 (Sun)
東京近郊の、ある物件の間取り図を見てみます。
70平米、3LDK と記載してあります。購入者はファミリー層
ごく一般的な縦長分割の間取りです。
3LDKの間取りなら、夫婦と子供一人か二人、
きっと夫婦に居室一つ、子供たちにそれぞれ一つ
部屋割りをして、それぞれのテリトリーとして
入って良いとか、入ってはいけないという領域を作ってしまいます。
間取りはこのようなものです。
北の入りの玄関を開けると、廊下を挟んで5帖と6帖の居室が両側に、
これは内廊下か通路に面しており、
柵がついていたり、日照がない特徴があります。
奥に進むと左手にバスルーム、右手にキッチン
そしてリビングダイニングキッチンが12帖、
隣は、開閉式の扉が付いた6帖居室、南向きのバルコニー。
このような間取りとなりますが、70平米くらいを細かく区切って
部屋を3つにしたという感じがぬぐえません。つまり、余裕がないのです。
この家の南向きの長所も、家の半分しか利用できていません。
このような区切りの部屋が、ライフスタイルに合わないし
子供の教育や円満な家庭生活に支障があると考える方は
リノベーションという方法があります。
家庭の人間関係は間取りに影響されるとは、本当の話だと思います。

ホームへ戻る
  中古マンションとの相性/リノベーション
Date: 2005-04-29 (Fri)
このコンテンツは、表参道不動産が2003年末から2004年3月まで
「リノベーションが暮らし方を変える」というメールマガジンを発行していまして
その中の抜粋文章を掲載しているものです。
編集・銀行・設計・不動産などの各業種の人が集まり
それぞれの知っていることについて、知識を持ち寄ったものです。
当方の主催で誠に手前味噌ですが、「住む」ことについての名文もありますので、
ぜひゆっくりご覧になってみてください。

リノベーションは、リフォームと同じような意味にも捉えられますが
もう少し主体的な、自分好みを追求したという意味になるかと思います。

商業ビルを住居用に変更するなど建物の用途変更をコンバージョンといいます。
こちらは立地の不適合が課題となるところです。
オフィスを住居にするなら水周りなどの大改装が必要になり
また、オフィスの多いエリアは、住環境がよろしいとは言いがたいので
たとえ施工がうまくいったとしても、暮らしにくい、いわゆる
食品店がない、洗濯物が干せない、街中で騒音があるなどの問題があるようです。

リノベーションと中古マンションは相性の良いものです。
四角い箱をどのように展開するのか、一度自分の家で検討したいという方は
住環境について優れた提案をしてくれる建築家をご紹介しております。

お気軽にお問い合わせください。

ホームへ戻る
  不動産としての価値/リノベーション
Date: 2005-04-14 (Thu)
物件を購入して、自分を中心に家を造り替えるという作業、
自分のためにはとても快適であるはずです。
でも、多くの場合はローンで購入することになりますし、
長期間の所有の間にはライフスタイルの変化があるかもしれません。
賃貸する、売却するといった場合、自分好みに改装することの
資産価値についてのべていきます。

賃貸借の視点から
不動産を購入した場合、建物と自分の関わり合いは長期間に渡ります。
結婚・転勤・その他の諸事情
これらの理由により、購入した物件に住めなくなる可能性もあります。
自分の好みにリノベーションした室内、
もしも、自分が住まなくなった時、果たして借り手はあるのでしょうか。

賃貸借の場合、借り手の多くが賃貸物件に求める条件は
適正な賃料・利便性・水周りの快適と清潔
だいたいこのようなところです。以上の点がクリアできていれば、
多少の個人的な趣味性は、賃貸需要を大きく妨げるものではありません。

空室のリスクを避けるために不動産オーナーが知っておきたい要件。
室内が立派ということで、駅から遠い賃貸を選ぶ人は少数派であること。
騒音のある場所は、多くの場合選択肢から外れます。

そして、貸すことを考えるなら、はずせない改装時の重要ポイント
水周りの改装(フロ・トイレは別)・キッチンの改装
これらが整っていない部屋は、借手が好まないのです。    

homewoman
  自分のための空間/リノーベーション
Date: 2005-04-11 (Mon)
自分らしい家に住みたい
必要な空間は、好きな広さは、自分にだけちょうど良いものがあるはずです。

新築は、提案された空間と設備に、自分の暮らしをあてはめます。
中古マンションの「リフォーム済」も同じことです。
人気のデザイナーズ・マンションは 
デザインした人が良いと思う暮らしに、自分の暮らしを重ねるものです。

不動産物件を日々に見ていますと、室内で大切なのは空間のとり方と感じます。
自分にとって「気持ちのいい空間」とは、ひとりひとり違ったものです。
自分の暮らしの中で価値を感じているものとは、
ある人は寝室と答えますが、
ある人はリビングの寛ぎこそ住居で最も大切と考えるかもしれません。

新築物件を自分の好みに変えようとする人はほとんどいません。
造りこまれた部屋を、壊すというのも、心苦しいことなのでしょう。
でも中古マンションを改装するなら、空間は自分のために生まれ変わります。
リノベーションとリフォームの違いは、
より自分の好みを追求したもの・・・というラインくらいですが
マイホームの夢をかなえるということは、家を買うということだけではなく
自分の住処、領分を、美しい暮らしのために創りあげることなのだと思います。

homewoman
  上海の発想から学ぶ/リノベーション
Date: 2004-03-26 (Fri)
今上海はバブル真っ只中すごい勢いで新しいビルやマンションが建っています。
道路ではタクシーの運転手もバスもカーレース並に前に前にと進み、
休日には原宿とあまり変らないファッションの若者たちが街に溢れる。
ビルには風水を型採ったピラミッドやら円盤やら
映画「ブレードランナー」的不思議なデザインが施されています。
「欲情する都市」、まさにそんな感じでした。

一方で上海は「バンド」のネオン街や租界など百年以上前からの
モダンな古い建物が立ち並ぶ都市でもあります。
不動産の利回りが20%を超えるらしいこの都市では、
そんな建築もどんどんスクラップ&ビルドで壊されているのですが、
上手く「リノベーション」を採り入れ生き残っている場所はないものか・・・?
そんな関心で上海を廻ってみました。
そうすると結構面白い場所が見つかりましたのでレポートいたします。 
上海の中心部に新天地というホットスポットがあります。

2001年にオープンしたこのエリアは、100年以上前に建てられた
フランス租界の石造りの街区をそのまま活かしてリノベーション、
お洒落なブティックやカフェ、レストランなどがゾーンニングされて、
古くて新しいチャイニーズ・モダンな風景が出現しています。

石畳の路地に足を踏み出すと、外国人やビジネスマンたちに交じって
若い女性がオープンテラスでゆったりとお茶を飲み、
上海のエネルギッシュな喧騒から一休みできる「居場所」を見出せました。
 
新天地のプラニングに参加したデベロッパーの一人であるデイカー氏は、
まだ30代半ばの若さですがlifestyle社という会社を作り、
開放政策以前に操業していた自動車工場を
アーテイストのレジデンスハウス(住みながら使うアトリエ、事務所)に
リノベーションして7月にはオープンするそうです。
1部屋月12万円で借りられるようなので、上海に住んでみたい方はいかがですか?
 
次に向かったのは、上海を貫く蘇州河ほとりの「芸術倉庫」。
ここは広大な印刷工場の敷地内にあります。
社会主義時代には「毛沢東語録」を刷っていたようなインクの匂いが染み付いた
建物がいくつかあり、その一部がギャラリーになっています。

工場はまだ稼動中で上海版VOGUEみたいなモード誌を刷っていたりするのですが、
突然ワンフロアまるごとスケルトンになって現代作家の作品が展示されています。
体育館二つ分ぐらいの広さのラフな白い空間に贅沢に作品が配置されています。

こういう箱が敷地内に何個かあって、箱ごとにキュレーションが違って、
上海の若手アーテイストのかっこいい作品にも出会えたりして
歩き回るとかなり楽しめます。
稼動中の印刷工場で眠っているスペースを大胆にギャラリーにコンバージョン。
しかもキュレーターが弱冠25歳の女性だったりして、
ヒップで自由な空気が漂っていて、
そんなところに「なんでもあり」という中国の懐の大きさを感じました。
なんとこの倉庫のワンフロアが賃貸できます。300平米45万円です。

バーバリーが好き。とは上海育ちの女性のセリフですが、
この街の人々は古くて良き伝統を重んじるというメンタリティがあるようです。
経済優先のドライブの中でどんどん新しいビルを建てながらも、
時には大胆なリノベーションも実現させる。
そんな陰陽のバランス原理が建物との関わりの中でも表現されているようでした。
 
homewoman
  自分の夢を注ぐもの/リノベーション
Date: 2004-03-26 (Fri)
私は編集者をやっている人間ですが
リノベーションは別に建築家やデベロッパーだけのものでなくて
誰でもできるちょっとした住い方の工夫あれこれに通じるものだと思います。

なぜかというとリノベーションとは
「あるもの」を「ありうるもの」に見立てる作業だからです。
目の前にしているこの部屋、
このひょっとしたら誰もが見過ごすかもしれないその場所に、
どれだけ自分の夢を注ぐことができるだろうか?

いい感じに仕上がったよう見えるリフォーム物件とは、実は空間を通して、
そんな誰かのワクワクの形を感知してしまうだからではないでしょうか
今日ご紹介したいひとつのリノベーション物件は、
そんな誰かの夢が見えるかたちその名も「untitled」です

神田に近い日本橋の倉庫に目を付けた建築家の馬場正尊氏がリノベートした
真っ白いオフィスです。オフィスはシェアリング用途になっており、
自らも「untitled」をシェアするキュレーターの原田さんからの
オープニング告知のメールから下に引用します。

『untitled は建築家・編集者の馬場正尊が中心となって運営する、
クリエイターのオープンスペースです。
わずか20坪の場所に13人のメンバーがひしめくクリエイターバブルな場所!
建築家、編集者、ライター、デザイナー、キュレーター、デベロッパーなどが参加、
本気で「東京・東・世界」にこの場所からコミットしようと意気込んでいます。
今後、この場所はオフィス、ギャラリー、イベント、プレゼンスペースなど
さまざまに利用されながら、クリエイターとクライアント、
社会と世界をつなぐささやかなメディアとして機能していく予定です。』

俗に2003年問題と言われる、業務用ビルの過剰供給による賃料、
地価低下をダイレクトに受けている東京の東エリア。
つまり日本橋、神田、馬食、浅草橋付近に目をつけて、
あえてこの場所に、新しい形のシェアードオフィスを夢見たビジョン。
これこそがリノベーションの妙味を如実に示しています。

いま現在このeast東京エリアにはデベロッパーやアーテイストたちが
住みながらリノベーションを行っている物件が幾つか進行中です。
80年代のNY、不況で地価が下がっていたこれまで誰も見向きもしなかった場所に
アーティストたちが住みはじめて・・・
あっというまにヒップでスノッブなエリアになったソーホー。
そんな状況がeast東京でも起こりうるかもしれません。

既存のものに別のモデルをあてはめてイメージしてみること。
それのみならず、ふたつの遺伝子を組み合わせてハイブリッドを作ること。
どうやらリノベーションという欲求には単なる実用の用を超えたそんな不遜ともいえ
るような欲求が隠されているような気がします。
かくいう私もそんな「不遜な」欲求を抱える者の一人です。

渋谷にあるなんの変哲もないマンションの一室。
変哲もないどころか常時電車の音が聞こえるという条件。
このワンルームをどんな場所にできるだろうか?
思い描くのは自由だからおもいっきり描いてみましょう。
リノベーションはここから始まります。
夜、睡眠中に開く夢の花のようにあなたのビジョンから始まります。

レイブシーンという野外でダンスパーティーを行う動きが最近盛んですが、
普通のキャンプ場がデコレーションされて期間中踊るための祝祭空間に変化します。
つまり「祭り」ですね。これもリノベーションの大事な要素だと思います。
祭りとは普段、何気なく見過ごしていることを呼び覚ますことですから
そして人々がシェアできることですね。

ここらへんでまとめてみましょう。
リノベーションはありふれた(と思われている)あなたの周りの空間を見直して、
そこにふたたび夢を見いだすことから始まります。
「祭り」のようにいつもの風景が違って見えてくるものでもあるでしょう。
どこか「ハレ」の世界からは不遜に見える行為かもしれません。
それは「untitled」と名付けられた日本橋の倉庫のように、
まさに名状しがたいなにものかを生活にもたらしてくれるものです。
この世界はすべて資源です。どう活かすかはすべて自分次第です。

homewoman
  中古車の改造にも似ている/リノベーション
Date: 2004-03-26 (Fri)
僕は昔自分が生まれた年に輸入された古いフォルクス・ワーゲンに乗っていました。
こいつは寒かったり暑かったりするとすぐエンジンが駄々をこねてしまう車でした。
狭いし、長距離を走ると疲れるし、おまけに冷房もない、
信号待ちでエンジンが止まりそうになるになる車だったけれど、
その空色のビートルに乗るのが、僕のスタイルであり、
自分らしさだったと今でも思っています。

リノベーションは、そんな古い車を自分らしく改造しながら乗るのに似ています。
完璧じゃないし不便だけれど、それが楽しくて、いとおしい感覚。
築何年とか、駅徒歩何分とか、そんな不動産業界の価値基準には縛られない、
自分自身のプライオリティを大切にすることです。

自分にとって、一番大切なこと、時間でも、空間でも、リノベーションの過程で、
いままで自分でも気づかなかった「大切なこと」が発見できれば、素敵ですよね。
リノベーションの物件探しも、古い車を探すのとよく似ていると考えます。
もちろん予算という現実もあるし、どんな車に乗りたいか
(どんな部屋に住みたいか)、まずよく自分に聞いてみる必要があるでしょう。

冷房がなかったり、ハンドルが重かったり、最高時速が100キロだったりする
古い車で、自分らしさを表現できるように、エレベーターがなかったり、
駅からとんでもなく遠かったり、お化けが出そうな古い部屋が、
自分だけの「自由な箱」になるかも知れません。

homewoman
  脱リフォーム(=修繕)からリノベーション(=再生)
Date: 2004-03-26 (Fri)
自分らしい住まいや働く環境を実現する一つの方法として、「リノベーション」
という切り口で様々な立場の人が意見や情報を交換するということで、
私も参加させて頂くことになりました。

このように、「リノベーション」について人々の関心が集まり、
様々な議論されるということは、そこに、なにか新しい「価値(感)」
が生まれようとしているのではないかと思います。

「住まい」について、不動産の価値、資産の価値といった市場の価値よりも、
自分にとって「住む」ということがどういうことなのか、
それに必要なものは何なのか、といった自分にとっての価値を大切にし、
自由で大胆な選択をする、伸びやかでたくましい生活者の姿がそこにはあります。

スタイリッシュな住宅や高価な家具をただ「所有する」ことではなくて、
自分の本質を「実現する」ような空間や場所を追求すること。
自分自身や家庭生活の幸せのための最良の条件をつくりだすこと。

「人と空間の幸せな関係」を築くその一つの方法としてリノベーションがあるのです。
そして、「リノベーション」ということについて
2つのフェーズの話があるのではないでしょうか。
1つは、「建てる」ということ。そして、もう一つ。「住む」ということ。
構造や設備、管理体制をしっかりチェックして物件を選び、
何度も何度もプランを描き直し、ショールームやショップに何度も足を運び、
素材を吟味し、家具を設え、新しい住まいが実現します。
そこには膨大な時間とエネルギーと欲望が注ぎ込まれることでしょう。

そして、古い物件はものの見事に新しく生まれ変わる(=再生する)ことでしょう。
しかし、新居の完成をもって、「リノベーション」が完結したとしたら、
それは「リフォーム」に過ぎないのではないでしょうか。
建物の完成後、新しい環境と向き合い、時には格闘しながら「住む」ことの悦びや、
愉しみを謳歌することが、「建てる」プロセスと同様に重要なのだと思います。
自分自身の価値観の変化や家族の形態、関係の変化に応じて住みながら、
「リノベート」し続けること。

住んだ、生きた結果としての空間が、その人の生活や人生に相応しい様相として
そこに現れること、それが「リノベーション」ということの「本質」だと思います。
「建てる」こと以上に「住む」ことに貪欲で、かつエネルギーを注ぐ人。
それが「リノベーション」という方法を選択する人の人物像です。

『生きられた家』(青土社)という多木浩二氏の著書に、
「住むことと建てることの一致が欠けた現代で、
このような人間が本質を実現する「場所」をあらかじめつくりだす意志にこそ
建築家の存在意義を認めなければならない。」とあります。
もう、30年以上も前に書かれたものなのですが、
「住む」ひとの「生きる」姿勢と向き合い、その人生や生活の幸せのために、
最良の条件をつくりだすことが建築家の職能なのではないだろうか、と
問いかける一節です。

「リノベーション」の本質的な実現が現実のものになろうとしている今、
「住むことと建てることの一致が欠けた現代」を脱しつつあるのかもしれません。
しかし、いつの時代にも建築家に求められる職能の本質は変わらないと思います。
住む人にとって建てるという行為は自分の生活や人生の探求につながる行為です。
時として、人は自分というものを知るために、またその可能性を拡げるために、
他者的な視点が必要とすることがあります。

自己の内面を深く見つめるだけでなく他者の意見や異なる価値観と出会うことで、
自分の本質というものがより明確に見えてくることもあるのです。
多くの人間関係は向かい合う人同士が、
お互いの価値観や考えを尊重しあうことで成立しています。
住む人と建築家の関係も同じなのではないでしょうか。
住む人の、何か新しい生活をはじめたい、
生活に新鮮な風を吹き込みたいという欲求が何に基づくのか、
住まいに対する期待がどこにあるのかを見極め、
それを受けとめる空間を実現するのが、私たち建築家の仕事です。

そして、住む人の「建てる」ことへの意欲と私たちの「建てる」ことへの情熱が
呼応しあうことで、住む人の「住む」ことへの意欲と情熱が再生されること
それが私たちにとっての歓びであると同時に住む人に対する期待でもあるのです。

homewoman
  駅から美術館へ/リノベーション
Date: 2004-03-26 (Fri)
数年前、パリでアパートを探していたときに
面白いことを教えてもらったことがあります。
フランス人は新しい建物、その中でも高層マンションが嫌いだという話です。

事実、パリを一望できるすばらしい展望を兼ね備えていた高層マンションは
入居者はアジア人ばかり、エッフェル塔まで徒歩で数分というロケー ションながら
フランス人の姿はそんなに多くありませんでした。

フランスのアパートは7,8階建てのものが多く
最上階にお手伝いさんの部屋があったりします。
その部屋にシャワーとトイレを取り付けて快適に生活できるようにしたり、
飴色の螺旋階段の中央に細い鉄製のエレベーターを設置したり、
オイルヒーターを窓際に配置したりとまさにリノベーションの先駆者です。

パリの街は文化財として認定されたものが多く取り壊しが禁じられていたりします。
古都に暮らすということはリノベートして行くことなのかもしれません。

そいういう意味で、現在の東京はすでに古都化しているのかもしれません。 
時代の変化に取り残された建築物をどう再生するのか。
これにはいくつかの方向性があると思います。

パリの部屋のように生活空間として再生する方法、
もうひとつは共有空間が考えられると思います。
パリではオルセー美術館が代表例として挙げられるでしょう。

1986年、駅は国立近代美術館としてリノベートされました。
ゴッホの絵画が貯蔵されていることでも知られている同館は
駅名を取ってオルセー美術館と名 付けられました。
広々とした空間は面影を残し、来館者のそれは構内に響く雑踏のようです。
絵画を観ることは別の時間を旅すること。
そう考えれば、駅として 十分機能していると言えるでしょう。

homewoman
  建物と人、ちょうどいい関係/リノベーション
Date: 2004-03-26 (Fri)
お気に入りのキッチン部材から展開する部屋作り床と壁にこだわった内装、
不要な設備を付けない。住む人が中心になる美しい住まいを、
中古マンションと云われる年数を経た建築物で展開するスタイル。

青山・原宿は建物の古さを楽しめる場所です。
成熟した街の文化がありながら、新しい情報が生まれている場所です。
築40年のマンションが高級物件として取引される街です。
青山という街に見る建物と人の付き合い方は、ごく自然であり、
マンションという建物が比較的早い時期から建設されてきたこの街の現状は、
建物との付き合い方の未来形を示しています。

リノベーションという住む人が中心の居住空間の創り方。
この街を見ているからか、建物と人のちょうどいい関係だと感じています。
また、シンプルで上質な住まい方を望む人たちの増加と共に、
中古マンションを購入して、自分の好みに改装して住むことを楽しむということ。
リノベーションという建物との付き合い方。
都心に住む人の間では、ごくふつうのことになっていくのだと思います。


表参道不動産ホームへもどる







- Sun Board -